こんにちは。店主です。
7日(水)、定休日を利用して、東京で開催された「ジョージアワイン試飲&セミナー」に
参加してきました。
先ずは、Overviewから!
東欧ジョージアは東のカスピ海、西の黒海に挟まれた国です。
ジョージアを訪問するためには、トルコエアーラインでイスタンブールで乗り換えるか、
カタールエアウエイでドバイにて乗り換えて、首都トビシリに向かいます。
人口約370万人。その内、人口に占めるジョージア人は86.8%
(因みに日本は日本人口の95%が日本人。)
そして、黒海のある東海岸は世界的に有名な避暑地でもあり、
年間600~750万人の観光客が訪れるそうです。人口の倍以上の観光客が!!!
人口の83.4%が正教キリスト教徒の為、ワインは欠かせない物になっています。
この方も会場に登場!栃ノ心。そうです、ジョージア出身の。
彼の活躍もあり、ジョージアという国が今クローズアップされてもいます。
ジョージアには約160のワイナリーがあり、年間98.000KL(2015)のワイン生産量があるそうです。
フランス・アルザスとほぼ一緒で、日本の生産量にも近いようです。
しかし、日本は全国で300以上のワイナリーがありますから、日本の約半分の生産者が
同じ量を造るとなると1生産者が多くのワインを生産していることになります。
因みにジョージアには酒税がないそうですよ。VAT(付加価値税・消費税)は18%ですが。
ジョージアワインの消費量1位はロシア。
中国が2位。アメリカが3位。
何位かは分かりませんが、日本はイギリスよりもジョージアワインの消費量が多いんです!
何より、ジョージアはワイン発祥の地としても有名ですね。
BC6000年(新石器時代)ですから、約8000年前からワイン造りが行われていたことになります。
クヴェヴリ(素焼きの壺)という器で発酵させるワイン製法は2013年にユネスコ無形文化遺産になっています。
アンフォラの原型でもあります。
そして、ジョージアには525土着品種が確認されていて、
世界で一番土着葡萄品種の多い国としても有名です。
日本・山梨の固有品種、甲州種はシルクロードを渡りながら
97%ヴィニフェラ品種の掛け合わせによって、
現在の甲州になっていると確認されていますが、
そのルーツ・祖先がジョージアからの葡萄品種ではないかとも言われています。
ジョージアワインのクヴェリヴによる白ワインの特徴はアンバー(オレンジ)ワインです。
クヴェヴリによる発酵とマセラシオンは通常の白ワインと赤ワインの発酵過程の
逆になっているそうです。
白ワインを造るのに3~6ヶ月を要し、これによってアンバー(オレンジ)ワインが出来上がります。
地域によって品種もほぼ決まっていて、昔ながらの造りと
モダンなステンレス製タンクでの発酵も行われています。
また、アンバーワインの味わいの個性にはタンニンを感じます。
通常の白ワインに含まれるタンニン分は300ml/L、
赤ワインは1800ml/Lですが、オレンジワインには500~600ml/L
含まれるそうです。よって、口中でのインパクトは強く、ポリフェノール量も多くなります。
アルコール度はそんなに強くないワインですから、日本料理に合わせやすいのではないかと
言われています。
そうです、日本料理もユネスコ無形文化遺産ですから!